NHK BSプレミアムで8/10(土)に放送された渡辺謙主演の「君は天才!〜渡辺謙がコメディに挑戦〜」。あまり期待しないまでも一応録画して観たのだか、これが滅法面白かった。その番組が今週末9/28(土)に短縮された再編集版としてNHK総合で放送される(午後11時〜)。
渡辺謙さん演じる広告代理店「電報堂」の営業部長はノリの良い昔ながらの業界人(もしかして今もたくさんいる?)。同じ部署の若いスタッフ、クライアント、CM俳優、ライバル会社などが絡みながらドラマが展開する。最初はどうってことないコントのような感じだったが、謙さんが同僚の池田エライザ、バッファロー五郎Aと3人でCMの振り付けを何度も踊るあたりからハマってしまった。
試写・取材会の記事によると、企画意図としてタモリが司会を務めたかつてのバラエティ番組「今夜は最高!」を例に挙げつつ、「上質な、大人が楽しめるエンタテインメント番組は今なかなか数が少ない。笑えて心が豊かになれるような番組ができないか、という思いがあった」とのこと。確かに「今夜は最高!」は歌あり踊りありの大人のエンタテインメントだった。毎回招くゲストを中心に構成されていたこの番組、小説家の中上健次がゲストに来たときにはタモリの交友の広さにびっくりしたが、中上健次が歌って踊る姿は大人にしか楽しめなかった。
「君は天才!」でもユーミンと憂歌団の曲などが披露されたが、これら選曲は我々世代向け、というか、渡辺謙さんの青春時代の曲だったのだろう。しかも、ユーミンの曲のバックには私が大ファンだったサディスティック・ミカ・バンドの元ベーシスト、小原礼も登場し、憂歌団の曲では内田勘太郎ご本人が登場してブルースギターを披露する、という本物志向の渋い人選。
後半は渡辺謙が渡辺謙本人も演じたり、スタッフ役の要潤が要潤本人を演じたりと虚実ないまぜになり、さらにクライアントの要望にどこまでも答えようとする部長に周りが振り回されながらドタバタと展開する。見終わってみると途中ゆるい時間帯もあったのが余計に贅沢に思えた1時間30分だったが、50分に編集されるという地上波バージョンはどうなるのか?あそこは切ってほしくないな、とか、久本雅美に家でプレゼンするシーンは切ってもいいな、とか、歌は一つ切られるのだろうか、などと考えてしまう。
一番腹を抱えたあのくだりは切らないでほしいのだが、どうだろうか。(n.m)
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by matsuo-art
| 2019-09-25 11:47
| TV
8月4日(日)に京都市立芸術大学のオープンキャンパスへ行ってきました。
今回は講師のM先生と訪れ、最初にM先生はデザイン科3専攻合同説会へ、私は工芸科3専攻合同説明会に参加。そのあと全体説明会と教員対象説明会に参加してきました。
全体説明会の講堂では、昨年、当研究室から独立し、京都で六角舎アートスクールを立ち上げたO先生とも合流し、教員説明会終了後は3人で各科の部屋や展示を見て回りました。
大学会館の学生展示などに当研究室卒業生の作品をいろいろ見つけました。また、ひさびさの知り合いの方にも会ってお話をすることもできました。
帰ってから、アトリエ棟1階ギャラリーでの「総合基礎実技」資料展示を見るのを忘れたことに気付きました。当研究室から今年度入学した1回生の作品もあったかもしれないので残念。(n.m.)
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by matsuo-art
| 2019-08-09 16:07
| その他
「抽象世界」展とコレクション特集展示「ジャコメッティと I」展を開催している国立国際美術館へ行ってきました。当日が夜も開館している金曜だと気付き画廊回りをした後の夕方から入館したのですが、夜間割引があるとは知りませんでした。得した気分です。
「抽象世界」展は、大きな物語としてミニマリズムへと帰結した1950~60年代の抽象を離れて近年注目されている抽象作品を取り上げたもの、と理解して見に行きましたが、選ばれた作家はそのフォーマリズムの時代を生きた1923年生まれのエルズワース・ケリーから1975年生まれの比較的若い作家まで、幅広い世代に渡っています。エルズワース・ケリーの作品は切れ味のよいハード エッジでカッコよかったですが、昔の作品がきれいに残っているな、と思っていたら、後で調べると2010年( 87才頃!)の作品でした。なるほど。
そのハードエッジよりも私が興味深く鑑賞したのは、モーリス・ルイスのヴェール絵画と元永定正氏のエナメル抽象絵画にラメや紐などをまぶしたようなジョン・アムレー ダー(1948年生まれ)の作品ですが、こうした”しみ”や”にじみ”や”ポアリング”の方により惹きつけられる理由は何だろう、などとあらためて考えながら上階の「ジャコメッティと I」展へ行くと、 元永定正氏の作品も展示されていました。残念ながらモーリス・ルイスの展示はありませんでしたが。
ジャコメッティのブロンズ彫刻「 ヤナイハラ I」の収蔵を記念して企画構成された「ジャコメッティと I」展、ドローイングや手紙、モデルの矢内原氏が撮った写真のスライド上映など資料価値もあり全体として見応えありましたが、やはり中心はジャコメッティの彫刻と絵画。この2点には求心力があって、たまたま他のお客さんも部屋にいなかったので間近まで寄り、特に彫刻は横から見たり、少し下から見たり(もちろん後ろ手を組んで触る意志がないことを示しながら)いろんな方向からじっくりと見させてもらいました。
彫刻の量感を棒状の極限まで削ぎ落としたジャコメッティですが、「 ヤナイハラ I」頭部のまぶたの厚みや眼球のくぼみなどを見ていると写実的であるとさえ言えます。ただ、ジャコメッティと矢内原氏が写った写真を見ていると、その肉感は矢内原氏よりもジャコメッティ本人のものであるように思えました。
会場を出ようとした直前にこの部屋のみ撮影OKであることに気付き、また戻って撮影しました。
ところでこの期間、美術館が発行する「国立国際美術館ニュース(月報)」の過去在庫分全てを無料配布しています。すでに持っているのもあっただろうけど確認するすべもないので、置いてあるものすべてをせっせせっせと集めて、大変分厚く重くなりましたが、持って帰りました。(n.m.)
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by matsuo-art
| 2019-07-16 01:27
| 展覧会
スダチの鉢植えにアゲハチョウの幼虫が見つかったのは5月 初旬。以前にもこの鉢植えにアゲハの幼虫が住み着いたことがありこのブログにも書いたが、その時は葉っぱを全部食べられて枝だけの丸裸になった。スダチにとっては苦難だが、それを乗り越えて今年はたくさんの葉が付いていた矢先のこと。でもまあ仕方ない、アゲハチョウに葉っぱをあげることにした。
アゲハチョウはスダチなどの柑橘類に卵を産む。キアゲハはセリ科の植物、モンシロチョウはキャベツ、というように食べ物を決めて棲み分けているのは自然界の面白いところ。以前にはパセリにキアゲハの幼虫が住み着いたこともある。
卵からかえった幼虫は5齢まで脱皮しながら成長し蛹になる。1~4齢までは鳥の糞に擬態しているが、5齢になると一転して緑色のイモ虫に変わる。 5/27(月)には5齢の緑色の幼虫が7、8匹いて、4齢までの小さな糞状の幼虫も7、8匹いた。2回に分けて卵を産みつけられたようだ。
緑のイモ虫になった5齢の幼虫と、糞状の3齢か4齢の幼虫。5齢に脱皮したての幼虫が、自分の抜け殻を食べているところ。
5/28(火)には1匹が場所を移動して前蛹化しているのを確認。コゲ茶色に塗装された金属部分に陣取り、翌日にはコゲ茶色に擬態した蛹へと変わった。蛹はその場所に合わせて色を変える。かつては陣取った葦簀に合わせて茶色の縞模様になっていたこともあったので驚きである。
前蛹化の幼虫。まるまって動かなくなる。次の日には蛹化。周囲の色に合わせて茶色に擬態。ところが蛹化したその1匹以外の幼虫が見当たらなくなった。緑にまるまる太ったのがあと6、7匹いたはず。2匹ほど移動している最中なのを目撃したのでどこかで蛹化しているのかと探したが見つからない。おそらく鳥にでも食べられてしまったのだろう。自然界では一般的なことなので仕方ないが、こちらとしてはスダチの葉っぱをたくさん提供しているのだから蝶にまで成長してもらわないと困る。そこで残りの幼虫を保護してプラ ケース等で飼うことにした。
6/4(火)には室内のプラケースに7匹の幼虫(うち1匹はフン状)を保護。しかし第3弾の産み付けがなされたようで、スダチの鉢植えに小さめなイモ虫たちがまだ7匹もいた。これでは葉っぱが足りない!ということで、妻の実家にあるスダチの木から葉っぱを持ち帰って供給することにした(最終的に3回ほど取りに行った)。
プラケースに移動して保護。たくさん食べてたくさんフンをする。
6/9(日)の昼前には茶色蛹の頭部分が透き通っていたのでもうすぐ羽化か、と思いながら夜に帰宅して確認するとすでに羽化済み。もぬけの殻になっていた。しかしそのとき近くの手摺り下側に、緑色の蛹があることを発見。今まで全く気がつかなかった。
6/11(火)午前10時半頃、その蛹が羽化してるところに遭遇。11時過ぎに飛び立ちました。実はこの蛹、第2弾の幼虫のうち1匹が行方不明で保護できてなかったので、その幼虫が蛹になったものかと思っていたが、蛹化時期から茶色蛹と同じ第1弾の仲間だったことが判明しました。
室外の2匹が羽化したので、残りは室内で保護した13匹となりました(n.m.)
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by matsuo-art
| 2019-06-19 15:25
| 自然
新年明けましておめでとうございます。
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by matsuo-art
| 2019-01-01 10:00
| その他