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「知られざるロシア・アバンギャルドの遺産」NHK BSプレミアム

ソチ冬期五輪に合わせてNHK BSプレミアムではロシア文化にちなんだドキュメンタリーの再放送を行っていますが、先日その中の「知られざるロシア・アバンギャルドの遺産〜スターリン体制を生き延びた名画〜」(2003年制作)を見ました。これは政治体制の変化に翻弄される美術家たちを描いた秀逸なドキュメンタリーです。2月13日(木)午前0時45分からもう一度再放送されます。

20世紀の初頭、ロシアでは自由で前衛的な芸術ロシア・アバンギャルドが花開きますが、1930年代のスターリン体制下、絵画はいわゆる「社会主義リアリズム」しか認められなくなり、ロシア・アバンギャルドは大量粛正による弾圧で消えていきます。
そうした中、彼らの作品を密かに収集した人物がいました。イーゴリー・サヴィツキー(1915~1984)が集めたロシア・アバンギャルドの絵画は現在、中央アジア・ウズベキスタンの小さな町、ヌクスの美術館に残っています。

番組ではサヴィツキーの行動を追いかけながら、収容所に送られて強制労働に耐えた画家、屋根裏部屋に潜んで絵を描き続けた画家、そして転向していった画家たちについて語ります。

サヴィツキーはしたたかにソ連の文化局保管所(絵画の強制収容所)からも作品を持ち出し、エルミタージュ美術館よりも多い予算で虐げられた画家たちの作品を蒐集した。当時の文化大臣の絵画に対する無知により、実際は副大臣レベルや局員たちが働きかけたという。彼らの文化への愛がサヴィツキーの反体制的行動を支えた。

サヴィツキーの行動の原点には、ロシア革命による貴族文化の崩壊を経験したことがあるという。イデオロギーにより美しいものがなくなることへの抵抗。

皮肉なのは、逮捕され13年もの収容所生活から故郷の町に戻ってきた画家を唯一受け入れてくれたのが、自らの裁判で不利な証言をしたライバルの画家だったこと。
そして、ソ連が崩壊した現在、ヌクスの美術館が財政難に陥いり存続が危ぶまれていること。

日本でも第二次世界大戦時は自由な絵を描くことができず、時に画家は体制に迎合する戦争画を描いたことはよく知られている。イデオロギーによる抑圧の中では、人は不本意で苦しい選択をすることになる。そんな時代がもう二度と来ないと言い切れるのか?そのようなことをこの番組は問いかけている。(n.m.)
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by matsuo-art | 2014-02-11 23:45 | TV  

ヤノベ ケンジ「Sun Sister」

京都文化博物館「京都府美術工芸新鋭展」での特別出品作品、ヤノベ ケンジ氏の「Sun Sister」です。時間が来たら眼を開けて立ち上がり、両手を挙げます。
本日までの展示だったと思いますが、写真は1/26に京都へ行った折に撮ったものです。
Sun Sisterの前に置かれた木製の椅子にもウサギや猿などの小動物、鹿の角などが彫られています。(n.m.)
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by matsuo-art | 2014-02-09 20:47 | 展覧会