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「荒井良二の絵本じゃあにぃ」NHK趣味Do楽

『「ルフランルフラン」「あさになったので まどをあけますよ」などいま最も注目される絵本作家・荒井良二がお届けするおもしろワークショップ!絵本を作ってみたい初心者から、もの作りのプロをめざす人まですべての人に創作のヒント満載の荒井良二流「絵本じゃあにぃ」。みなさんもぜひ手を動かしながら、絵本作りに旅立ちましょう!』番組紹介文より

昨日教室で紹介したNHK趣味Do楽「荒井良二の絵本じゃあにぃ」の再放送が総合テレビですでに始まっています。毎週水曜日、午前10時15分からです。今日の放送がちょうど第2回の「もののかたちをとらえよう」でした。2月5日まで全8回です。HPでは番組で作った絵本を紹介していて、1ページずつ見ることが出来ます。
荒井良二さんのHPはこちらで、以前このブログで荒井良二さんの展覧会を紹介した記事はこちらです。

これは私が愛蔵している荒井さんの絵本「ぼくがつぼくにちぼくようび」。そう言えば初めて買った絵画作品は荒井良二さんの絵で、今も玄関に飾っています。
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番組最後に荒井さんが長新太さんの絵本を紹介していました。こちらは長新太さんのムック本です。(n.m.)
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by matsuo-art | 2013-12-18 10:49 | TV  

「プーシキン美術館展」神戸市立博物館

神戸市立博物館「プーシキン美術館展」と小磯良平美術館「第10回小磯良平大賞展」が本日最終日だったので、小磯良平美術館の近くの神戸ファション美術館「日本の男服―メンズ・ファッションの源泉―展」も含めて、1日で3つの展覧会をはしごしました。

良質なフランス絵画を多数収蔵しているロシア、その「プーシキン美術館展」には平日のすいている時にもっと早く行っておきたかったのですが、結局最終日となりました。博物館のHPには「土日は夜7時まで開館、夕方以降は比較的すいている」と出ていたので、思い切ってはしごの3館目、夕方5時過ぎに行ったのですが、周辺の道路がルミナリエで大混雑する中、たどり着くまでは大丈夫か?と思いましたが、館内に入ってみると本当にすいていて、見たい作品の前に何回も行って、じっくりと見ることができました。
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マチス、ピカソ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ルノアール、モネ、マネ、ドガ、ドラクロア、アングル、ミレー、コロー、などなど。教科書的なそうそうたるフランス画家の作品が並びます。中には後年の小さな油彩スケッチが1点出てるだけのドラクロアや、まだ”らしさ”が全開していない初期の作品が1点出てるだけのモネなどもあるわけですが、「この作品、ほしいなあ」と思わせてくれる良い作品も見ることが出来ました。

私は自分自身の価値判断の分かりやすい基準として「自分が作品を買えるだけのお金をもっていると仮定して、その作品を買うかどうか」という問い方をするのですが、今回一番ほしい、と思った作品は、ゴッホの「医師レーの肖像」です。ゴッホはこの作品をモデルのレー医師に贈ったものの、医師はこの作品を気に入らずに鶏小屋の穴の補修に使った上に10年後に売り払うわけですが、なかなかどうして、モデルの顔は端整に描けている。
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ゴッホの人物画は、かたちが崩れる時には結構崩れるのですが、これはよく描けている。正中線が少しずれて鼻が低くなっているけれども、薄いトーンで描いているので気にならない。何よりも眼と眉毛がよく描けている。つぶらな瞳が輝いていて、眉毛も凛々しくしっかりと描いている。大まかなタッチでありながら生き生きとしていて、私にはハンサムに見えました。

肌などを浅い陰影で描くことによって平面的な色の面として描き出すのがゴッホが浮世絵から影響を受けて確立したスタイルですが、その陰影は浅くはありながらもその狭い明度の幅の中で写実的に的確なのです。また、向かって右の頬の、グレイッシュなベージュ色の影が、光の当たった明るい左の肌色を引き立てる役割りと、服やバックの派手な色合いに対する落ち着いた色味として、効果的に配色されています。とは言ってもこのバックの色合いや模様は一般的な感覚で言うと少しきついし、当時としてはその強度がさらに不気味でエグく見えたでしょうから、レー医師が気に入らなかったのもうなづけます。

服の向かって右上に赤い色で大きく目立つサインが描かれていますが、その色も左のポケットのふちや背広のふち(中央と右端)の赤、さらに耳、唇、髪の毛の部分に置かれた赤と響いていて、あまり違和感がない。顔から離れて下に行くほど粗く大きくなる服のタッチとも馴染んでいる。そうした判断が大胆になされているところがかっこいい。見ていて、自分でも早く絵が描きたいなあ、と思わせてくれる作品でした。

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二番目にほしいと思ったのは、マネの「アントナン・プルーストの肖像」です。この絵はプルーストの肖像を仕上げるために事前に描かれたいくつかのカンヴァスの1つ、ということですが、さらっと描かれ油彩スケッチでありながらパレットナイフか布かで表面をこすってキャンバスの目を浮き立たせ、質感にしているところが心地がよい。

あとは、ミレー、コローの作品もほしいと思いました。反対に実物を見て私の評価をたいてい落としていくのがゴーギャンです。ゴーギャンの絵は絵具と基底材の扱いに気が回っていなくて、質感としての魅力に乏しい。今回の2点もそんな感じでした。
期待していたマチスは、中央の葉のビリジアン色が少し浮いているように感じました。それに金色の立派な額が作品の鑑賞を邪魔していたとも思います。プーシキンにある「金魚」という作品とエルミタージュにある「花束(カラー)」という作品とトリプティクである、という解釈があるように、同時期の似た作風の作品がロシアにあるので、できれば3つ同時に見てみたいと思いました。
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ところで3館はしごの最初に行った「第10回小磯良平大賞展」は、応募総数1,322点(応募者数937人)という多数の中から入賞・入選作品計54点を展示していましたが、その中には大学同級生の河原敦子さん、先輩の山部泰司さん、そして一度展覧会でご一緒したことのある文田牧人さんの作品も見ることができました。(n.m.)
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by matsuo-art | 2013-12-08 22:52 | 展覧会