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「松 尾 直 樹 展 −赤いネズミ、他− 」galerie 16

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「松 尾 直 樹 展 −赤いネズミ、他− 」
  2012年4月3日( 火)~4月14日(土)
  12:00~19:00(日曜・最終日~18:00)月曜・休
  galerie 16(ギャラリー16)
  〒605-0021
  京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3F
  TEL:075-751-9238
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by matsuo-art | 2012-03-31 22:52 | 展覧会  

pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち

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ヴィム・ヴェンダース監督が、ピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団が作り上げた舞台のいくつかを3Dで撮影した映画「pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」を観に行ってきました。

今日が京都駅前のシネコン「T-JOY」での上映の最終日だったので慌てて行ってきました。この映画の事は昨年から知っていて、既に大分前にサントラ盤まで買って勝手に盛り上がっていたのですが、いざロードショーが封切りされると忙しい時期に重なってしまって中々映画館まで出向こうという気にならず、とうとう最終日になってしまったという訳でした。

この映画はシンプルに説明するなら、ピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団のレパートリーの中から「春の祭典」、「カフェ・ミュラー」、「コンタクトホーフ」、「フルムーン」という4つの作品を選んで3Dで撮影し、編集したものです。その合間にダンサーたちがピナの思い出を語るシーンがあったり、ヴッパタール市内でダンサーたちがソロやデュオで踊る美しいシーンなどが挟み込まれています。

まずはじめの「春の祭典」の群舞のシーンで、もうやられてしまいました。「これはヤバい!」という感じです。映像が高解像度でやたらクリアな上に3Dの効果もあって、ダンサーたちの肉体の物質的な迫力や息づかい、細かい表情まで生き生きと見えてきます。これまで僕が3回ほど経験した実際の彼ら/彼女らの舞台ももちろん生だから迫力があったのですが、映像ではダンサーにかなり寄ったり、ローアングルから撮影したり、と生の舞台とはまた違った(増幅された)迫力を感じます。撮影にあたってあらゆる角度から撮影する作品のことを検討したに違いないヴェンダース監督の緻密さやセンスがそうした効果を生み出しているものとも思いました。

僕は3Dの映画というは初めてだったのですが、中々不思議なものですね。「アバターならともかく、こういうドキュメンタリー映画で3Dというのは効果あるのかな?」と観るまでは懐疑的だったのですが、「舞台」という現実と虚構の中間的な空間を表現する上で、非常に高い効果があるなと感じました。
ダンサーの身体が立体的に感じられるというばかりではなく、うまく言えませんが、例えば前景で踊るダンサーが空間にきちんと定位されておらず、なにかその存在が宙づりになったような不思議な感覚を映画中に何度も感じました。そうした3D空間の持つ幻想性と、「ピナの不在」がもたらす寂寥感が結びつき、幽玄とも言えるような感覚が映画を支配しているように僕には感じられました。

芸術を志す、あるいは愛好する全ての人々に全面的にお勧めしたい作品です。3/26日現在、近畿エリアでは大阪で上映中のようです。まだ観ていない方は劇場へ急ぎましょう。(Y.O.)
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by matsuo-art | 2012-03-23 22:07 | 映画  

「解剖と変容:プルニー&ゼマーンコヴァー チェコ、アール・ブリュットの巨匠」展 兵庫県立美術館

兵庫県立美術館「解剖と変容:プルニー&ゼマーンコヴァー チェコ、アール・ブリュットの巨匠」展(25日(日)まで)へ行ってきました。
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この展覧会はアール・ブリュットの作家の中でもチェコ出身の画家アンナ・ゼマーンコヴァー(1908‐1986)とルボシュ・プルニー(1961‐ )の2作家の作品を中心に紹介しています。私は2008年のアール・ブリュット展(滋賀県立美術館)でゼマーンコヴァーの作品を初めて観てファンになっていたので、この展覧会があるのを知って、以前から楽しみにしていました。でも、この時期はとても忙しいということもあったし(ヴェンダースのピナ・バウシュ3Dは残念ながらパスしてしまいました)、その上で、今回は90分のドキュメンタリー映画の上映があるということでなかなか行く時間がとれず、会期終了間際の今日、やっと行ってきました。

90分のドキュメンタリー映画は取り上げられている作家が今回の出品作家というわけではないし、特に私が興味を持っている作家でもないので、見ないでもいいかな、とも思っていたのですが、せっかく行くのだし見ないのも損か、という思いもあり・・・結局、60分ほど見て出てきました。NHKのドキュメンタリーのように分かりやすく淡々と伝えてくれればいいのだけれどそうではなく、また有名なヘンリー・ダーガーが出て来るまで見ようと思っていたけれど、いつまでたっても出てこないので、あきらめました。

私はabcdのコレクションは玉石混交だな、と思っているのですが、別にアール・ブリュットに限らず、すべての芸術と呼ばれているものが1個人の価値観から見たら玉石混交なわけで「これはすばらしい」と思うものを掴み取っていって、自分の価値観で宝石を見つけてくものなのだろう、と思います。

展示自体は、展覧会テーマによる共通項はあるかもしれませんがそれは恣意的なものだし、それぞれを一人の表現者としてきっちりと伝えればよいと思うので、2人の作品を平行に展示して見せる理由がよく分からなかったですが、植物などの有機的な形象によるゼマーンコヴァーの作品がたくさん見られたのは良かったです。60年代から80年代にかけて制作されていますが、個人的には60年代後半から70年代にかけての作品が特に興味深く思いました。(n.m.)
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by matsuo-art | 2012-03-23 21:13 | 展覧会  

盛井咲良 「パーティーナイト・オン・ザ・ロック」/大阪教育大学 卒業制作展

今年も当研究室卒業生たちから展覧会や卒展の案内をもらっていました。もちろん教室には掲示していたものの、忙しさにかまけてこのブログでは紹介しないままでした。

そんな中で、京都市立芸術大学4回生の盛井咲良さんの展覧会が、京都の児玉画廊にて現在も開催中(3/24(土)まで)ですので案内します。
児玉画廊のHPから、インスタレーションの様子を見る事ができます。
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 盛井咲良 「パーティーナイト・オン・ザ・ロック」
  2012年2月18日 - 3月24日
  〒601-8025 京都市南区東九条柳下町67-2
  Telephone: 075-693-4075   Facsimile: 075-693-4076

また、すでに終わった展覧会ですが、大阪教育大学教養学科芸術専攻美術コースの卒業制作展(1月31日~2月5日海岸通ギャラリー・CASO)では、3名の当研究室出身生も出品していましたし、大阪教育大学 小学校・中学校教員養成課程 美術専攻 卒業制作展(2月28日~3月4日海岸通ギャラリー・CASO)でも3名の当研究室出身生が出品していました。
それぞれ、海岸通ギャラリー・CASOのHPから展示の様子を見る事ができます。(n.m.)
大阪教育大学教養学科芸術専攻美術コース・卒業制作展
大阪教育大学小学校・中学校教員養成課程美術専攻・卒業制作展
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by matsuo-art | 2012-03-17 13:54 | 展覧会  

堀江ゲイトのデザインコンペで金賞受賞

当研究室出身で大阪教育大学 教養学科 美術コース3回生の寅屋美萌沙さんが堀江ゲイトのデザインコンペで金賞に輝きました。

堀江立花通ユニオンが主宰したこのコンペは、堀江のメイン通り、orange street(オレンジ通り)の入口に位置するアーチのデザインを募集したものです。
全381作品の応募から昨年12月に15作品に絞られ、最終選考で寅屋さんが見事、金賞を獲得しました。

堀江ユニオンのブログでは、寅屋さんの写真も出ていますが、ここからリンクしている公式ページでは寅屋さんの作品だけでなく、応募全381作品と、絞り込まれた入賞作15作品も見る事ができるので、たくさんの募集作品の、数々の強敵の中から寅屋さんのデザインが選ばれた事がわかります。
オレンジ通りは家具•インテリアの街から栄えたファッショナブルなストリートで、Y.M.先生によると、心斎橋にもほど近いこのエリアには若い女性が好むような素敵なお店が多々あるとか。寅屋さんの清々しい感性と街のイメージがうまく合ったのだと思います。

今年の5月のGW頃までには実物のゲイトが4箇所に設置されるそうですから、設置されたあかつきには、またここで紹介したいと思います。(n.m.)
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by matsuo-art | 2012-03-13 15:27 | デザイン  

NHKドキュメンタリー「3月11日のマーラー」

3月10日にNHKで放送されたドキュメンタリー「3月11日のマーラー」を見ました。アトリエでひとり携帯のワンセグで見ていたのですが、自然と涙がこぼれてきました。

1年前の3月11日のあの日、多くのコンサートが中止された東京で、指揮者にダニエル・ハーディング氏を迎えた新日本フィルハーモニーは、マーラーの交響曲第5番を演奏しました。完売したチケットで1800席は満席になるはずでしたが、実際に来場した観客はわずか105人、そこで行われた知られざる奇跡の演奏を、残された映像と当事者たちの証言によって再現した番組です。

人間は自然の一部でありながらも、そこから独立しようとする、矛盾に満ちた存在です。我々人間は、特に日本人は、自然を尊重し、うやまい、共存してきました。しかし時に自然は、人間独自の文明・文化・芸術を破壊するほどに、猛威をふるいます。

人間の営みである文化・芸術の究極のメッセージがあるとすれば、それは「あなたたちを尊敬しています。けれど、その美しさにも、猛威にも、負けられません」と自然に対して言うことなのではないか。そんなことを最近私は考えています。
3月11日のマーラーに、私はそのメッセージを感じました。人間の文化・芸術が、自然の猛威に対して屹然と行ったその行為を、番組は伝えています。

私は普段クラシックは聴かないので、マーラーの交響曲第5番といっても映画「ベニスに死す」の冒頭で使われた、美しくたゆたうような第4楽章しか知りませんが、この曲全体は「悲劇で始まるが、われわれを幸せで穏やかな場所へと導く(ハーディング氏)」構成なのだそうです。この曲が、あの日の演奏にふさわしい演目であったことも、この名演奏がなされた所以です。

特殊な状況での名演に立ち会いながらも、ある種の後ろめたさから誰にもその経験を話す事ができなかった聴衆の方、演奏中に飛来した様々な思いを語る団員の方々、番組の中のそれらの言葉は、人が「音」にたいして抱く繊細で豊かな感性について、その可能性について、改めて感じさせてくれるものでした。(n.m.)
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by matsuo-art | 2012-03-12 23:30 | 音楽