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インダストリアル・デザイナー、柳宗理氏 死去

インダストリアル・デザイナーの柳宗理(やなぎ・そうり)氏がお亡くなりになりました。96歳でした。

このブログの最初の記事でも柳宗理氏特集の本を取り上げましたが、柳氏は日本のインダストリアル・デザイナーの草分けです。「バタフライスツール」をはじめとして、数多くの優れた工業製品や家具のデザインを残し、世界のデザイナーからも尊敬された存在です。
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かつては金沢美術工芸大学でも指導されていたとのことです。金沢美大のプロダクトデザインに進学した学生たちに聞くところによると、そこでは入学したばかりの1回生と上回生(確か3回生)がいきなりチームを組み1つの製品デザイン制作に挑むというように、実践的で効果的な教育が行われています。そのような教育理念も、柳宗理氏をはじめとする数々の教授陣たちによって築き上げられて来たものなのだと思いますし、その精神がまた学生たちに浸透して、未来へと受け継がれていくのだと思います。

ご冥福をお祈りします。(n.m.)
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by matsuo-art | 2011-12-26 12:56 | デザイン  

銅版画師ウィリアム・ブレイク展/京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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京都市立芸術大学教授で、現在京都市美術館の館長も兼任されている潮江宏三先生が、ご自身の退官記念展として長年研究されてきたウィリアム・ブレイクに関する展覧会を開催されたので、先日観に行ってきました。( 潮江先生は、「世界の素描14 ブレイク」(講談社)や「銅版画師ウィリアム・ブレイク」(京都書院)といった本も出されています。)

ウィリアム・ブレイクは18世紀後半〜19世紀はじめ頃のイギリスの画家・詩人ですが、生活していく上で彼は「銅版画師」という職業を選びました。絵画の複製や本のイラストレーションとして、銅版画師の需要はたくさんあったからです。
この展覧会の展示は、ブレイクが生きた18世紀後半〜19世紀はじめ頃の銅版画のスタイルの紹介から始まり、ブレイクの師匠や仲間たちの作品、そしてブレイクが手がけた自分自身の作品や銅版画師として注文された仕事の数々が展示されています。一部ファクシミル(精巧な複製)もありますが、大部分は先生ご自身のコレクションや京都市立芸術大学の蔵品という事でした。

僕が見に行った12月17日は潮江先生によるギャラリートークがありました。
ブレイクが日本では特に詩人として知られている事、大正〜昭和初期には白樺派の紹介等で非常に有名な存在であった、などの説明から始まり、当時の銅版画が絵画の複製をいかに再現するかというテーマで様々なテクニックが開発されたという背景や、それゆえ当時の絵画の流行が版画にも反映している事、ブレイク自身は自分の師匠を選ぶにあたって「古くさい」スタイルの師匠を選び、ブレイク自身も後年、同じように「古くさい」技術を評価し自分自身もそうした技術で制作した事、そしてさらには彼の造形や思想はラファエロ前派の画家たちやウィリアム・モリスなどに大きな影響を与えていったこと・・・、などが、ブレイクの生業であった「銅版画師」という側面を強調することによってありありと見えてきました。また同時に、ブレイクが同時代的にいかに特異な存在であったかという事も浮かびあがってきます。

僕自身がブレイクを知ったのは大学入学後すぐに潮江先生によってご教示されたからです。その後ロンドンのテートギャラリーでオリジナルの水彩を見る機会もありましたし、彼の詩も読みましたが、その頃の僕には正直あまりピンと来るものではありませんでした。その頃の僕はもっと感覚的であったり、表現主義的であるような芸術に惹かれていたからです。それ以来僕もブレイクを忘れていましたが、今回このような機会で改めて接してみると、ブレイクという、その思想、その魂のありかた、そしてその造形は、今や僕のすぐそばにある事がわかります。

この30年ぶりくらいの邂逅をきっかけにして、とりあえず詩から読み直してみようと思います。(Y.0.)

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by matsuo-art | 2011-12-19 11:29  

大阪教育大学教養学科芸術専攻3回生による3人展

大阪教育大学教養学科芸術専攻3回生のTさんが、展覧会の案内を持って教室に立ち寄ってくれました。三宮のギャラリーで、あさって15日(木)から始まるグループ展です。
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「メランコリック√3」展
日時:2011年12/15 (木)〜 20(火)、11:00a.m.〜 7:00p.m.
場所:ギャラリー葉月
   〒651-0088神戸市中央区小野柄通7-1-5
   マキビル3F(各線三宮駅から徒歩3分)

神戸出身で同じ大阪教育大3回生の3人による展覧会です。立体造形を専攻しているKさんも当研究室出身ですが、搬入を明日に控えて作品の台座の調達に行っていて、こちらに寄れなかったとか。

Tさんはデザインを専攻しています。大学生活を楽しんでいる様子で、いろいろと話を聞かせてもらいました。場所は三宮駅から南東に3分、BEAMSの斜め向かいあたりと近いので、特に大阪教育大の受験を考えている人は行ってみるとよいでしょう。ご本人たちがいれば、大学のことや試験のことなども聞けると思います。(n.m.)
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by matsuo-art | 2011-12-13 21:47 | 展覧会  

京都・嵯峨野/鹿王院の紅葉

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例年、京都の紅葉は11月の下旬が見頃だったような気がするのですが、今年は10日ばかりずれ込んで、今頃がきれいな感じになって来ているるような気がします。

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この嵯峨野にある鹿王院というお寺は、知る人ぞ知る紅葉の名所ということで、たまたま近くまで来たので行ってみることにしました。僕はこのお寺のことを知りませんでしたが、一緒にいた方が教えてくれたのです。

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まず、住宅地の中にひっそりと建つ山門から奥に続いていく、この石畳の小道がすばらしい。別世界へと引き込まれていくような気がします。

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中門、客殿を経て本庭を望みます。舎利殿を中心に庭が広がっています。実際にはあまり広くはないのですが、木の高さや石の配置、土地の形などを工夫して広々と見せているのだと思います。嵐山を借景とした、すごく詫びた感じの何とも言えない味わいのある庭で、すっかり魅了されてしまいました。

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休日の嵐山の込みように比べ、ここは少し離れていることもあってお客さんも少なく、静かに落ち着いて庭や紅葉を楽しむことができました。まだまだ京都にはいいところがいっぱいありますね。(Y.0.)
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by matsuo-art | 2011-12-04 17:41 | その他