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アニメーション作家の和田淳氏

最近、当研究室出身のアニメーション作家の和田淳氏が、映画祭出品や受賞などで大活躍中です。
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第67回ヴェネチア国際映画祭の斬新な作品を集めた第2コンペ部門「オリゾンティ」で、『春のしくみ』が上映され(関連記事1関連記事2)、クロアチア ザグレブの映画祭では出品作「わからないブタ」が受賞し、スイスのファントーシュ国際アニメーション映画祭では、同じく「わからないブタ」がグランプリのBest filmを受賞しました。

若手作家たちの作品を世に届けるための独立レーベル「CALF(カーフ)」を設立メンバーとして立ち上げ、映画「ゲゲゲの女房」の挿入アニメーションも手がけています。
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和田氏の作品は、独特の”間”とユーモアに包まれた世界が展開する、シュールな手描きアニメーションです。細くて繊細な線によるシンプルな表現にもかかわらず、その動きから柔らかな質感や立体感がここちよく伝わる不思議な空間で、私もその世界のファンの一人です。

11月には東京のシアター・イメージフォーラムで上映会もあり、近々、DVDの作品集も発売さる予定。関西での上映会が待たれますね。

和田氏の作品は毎年教室でも上映していますが、今年度はまだなので、またいずれ、上映しましょう。(n.m.)
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和田淳(WADA ATSUSHI) 略歴
1980年兵庫県生。大阪教育大学、イメージフォーラム付属映像研究所、東京藝術大学大学院で映像を学ぶ。2002年頃から 独学でアニメーションを制作しはじめ、「間」と「気持ちいい動き」を大きなテーマに制作を続けている。『鼻の日』(05)がノーウィッチ国際アニメーショ ン映画祭短編部門でグランプリ、『そういう眼鏡』(07)がリオ・デ・ジャネイロ国際短編映画祭で最優秀若手審査員賞を受賞。新作『わからないブタ』がザ グレブ、アヌシー、広島、オタワの四大国際アニメーション映画祭にノミネートし、ファントーシュ国際アニメーション映画祭ではBest filmを受賞。最新作『春のしくみ』がベネチア映画祭オリゾンティ部門で上映される。

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by matsuo-art | 2010-10-24 16:50 | 映画  

天保山IMAXシアター『ハッブル宇宙望遠鏡』

日曜日に天保山IMAXシアター『HUBBLE 3D −ハッブル宇宙望遠鏡−』を観てきました。
ハッブル宇宙望遠鏡とは、NASAが打ち上げた地上約600km上空の軌道上を周回する巨大な望遠鏡。「宇宙の天文台」ハッブルがとらえた高精度の映像は、いままでにない鮮明さと色彩の、驚異的な美しさです。宇宙飛行士自身が撮影した2009年5月の修理の様子と、ハッブルの画像を元に作られたオリオン星雲デジタル・モデルの立体映像を中心とした43分の映像です。
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私がハッブルについて知ったのは、今年4月放送のNHKドキュメンタリーを観てです。ハップルが撮った銀河系内の星の誕生や死滅の姿、何億光年彼方の無数の銀河の様子に驚き、宇宙が描いた自然の光景に絵描きとしてもショックを受け、それが3Dで観られると知って「これは行かなくては!」と思い、やっと行って来た次第です。
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3Dスペースシャトル発射シーンは炎と噴煙が眼前に迫り、実際の発射時の猛烈なエネルギーを感じることができます。「鍋つかみの手袋で脳外科手術をするような」と表現される宇宙遊泳での極限の作業が、リアルな3Dで目の前で展開します。そして1500光年離れたオリオン星雲への旅。1500年の過去へ遡る宇宙への旅というあり得ない世界、しかし想像の産物ではなく、実際に存在しただろう世界が眼前に広がるのです。さらに無数の銀河がクモの巣のようにからんで存在する宇宙の様子は、宗教的な体験でさえあります。

10月31日までのこの映画、とにかくお薦めです。しかし、この天保山サントリーミュージアムに併設されたIMAXシアターは、ミュージアム閉館に伴い今年12月いっぱいで閉鎖されてしまうのです。高20m×幅28mの日本唯一のIMAXフルサイズスクリーン上映館が、この3D元年とも言える年に消えてしまうなんて、なんともったいない。なんとかIMAXシアターだけでも残せないかと思います。浅草キッドの水道橋博士がブログに書いたこともあってネット上でも閉館を惜しむ声が上がっていて、私が観に行った日も、わざわざ東京方面から見に来ていた人も、ちらほらおられたようです。

ところで、同時上映されている「ゴッホ:天才の絵筆」も観てきましたが、こちらは少々期待はずれのものでした。巨大スクリーンに映し出されるゴッホの絵のアップは確かにきれいですが、職業柄、実物や図版の絵画をアップで観る事は日頃からしているので新鮮ではありませんでしたし、学術的に何か新しい内容を含んでいるのかと言えばそういうわけでもなく、かといって一般的なゴッホ像を伝えるにしても短すぎる。それにハップル3Dのあとでは・・・。オランダのゴッホ美術館地下でゴッホの手紙を研究する学芸員のお姉さんは、女優さんかと見まがうほどの美しい人でフォトジェニックではありましたが、内容がこれでは意味がない。亡きゴッホがナレーションをする設定もどうかなあ?こちらはあまりお薦めしません。(n.m.)
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by matsuo-art | 2010-10-13 14:23 | 映画  

「FLATLAND-絵画の力-」展/ギャラリー@KCUA 「panorama」展/京都芸術センター

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昨日、「FLATLAND-絵画の力-」展を観るために、堀川御池にできた京都市立芸術大学の新しいギャラリー「京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA」を訪れました。
「FLATLAND」展は、近年京都芸大の学部や大学院を卒業した若い画家たちの作品を集めた展覧会です。ギャラリー@KCUAは堀川御池ギャラリーという建物内にあり、建物の中の2つの展示室が京都市立芸術大学専用のギャラリーとして使われているようです。

入ってみてまず驚いたのは、とにかくきれいで広々としていて、気持ちの良いスペースだということです。そんな中に大きな絵画作品が整然と展示されている様は、ギャラリーというよりどこかの美術館の一展示室のようで、かなり見栄えがしました。展覧会自体も、注目すべき作品が何点かありましたし、全体的にもなかなかに充実した企画であるように思いました。
まだあまりこのギャラリーの存在は十分浸透していないとは思いますが、これから京都における重要な場所として育っていって欲しいと思いました。

「FLATLAND-絵画の力-」
会 期:2010年10月5日(火)—11月7日(日)
11:00〜19:00( 最終入館18:45 )月曜休館 入場無料
出品作家:大竹竜太/川口奈々子/小柳裕/高木紗恵子/中岡真珠美/Robert Platt/北城貴子/前田朋子/増田佳江/横内賢太郎

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その後「panorama-すべてを見ながら、見えていない私たちへ-」展を観るために、四条烏丸近くにある京都芸術センターに立ち寄りました。ここは今年設立10周年を迎えたようですが、すでに京都のアートシーン(美術のみならず、演劇や音楽、映画などのジャンルにおいても)には欠かすことの出来ない場所として親しまれています。
ここは旧・明倫小学校の校舎を改装して設立されたもので、レトロな雰囲気を今に残したままの教室や講堂なども現役でカフェや資料室、会議室、展示空間、ミーティングルームや制作室として使われており、アートに関わる人のみならず単に和みたい人なども気軽に入ってこれる市民に開かれた施設になっています。

「panorama」展は京都芸術センターの企画展で、絵画の作家2名と映像を使ったインスタレーションの作家2名で構成されていました。センター内にあるギャラリースペースでの展示の他、旧小学校内の階段スペースや教室内、和室などでの展示など、このセンターのならではの展示方法を意識していたようでした。

「panorama-すべてを見ながら、見えていない私たちへ-」
会期:2010年9月18日(土)−10月24日(日)
10:00−20:00 会期中無休・入場無料
出展作家:内海聖史(絵画)/押江千衣子(絵画)/木藤純子(インスタレーション)/水野勝規(映像)

写真は京都芸術センターの正面入口と、入口脇に今も残る二宮金次郎像です。(Y.O.)
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by matsuo-art | 2010-10-09 15:12 | 展覧会  

山内裕美個展@Oギャラリーeyes・大阪

この画像、研究室の生徒の皆さんは見たことがあるかも知れませんね。
教室内にも貼っていますが、私、山内の展覧会の案内状です。
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明日、10月2日(土)までと、会期が残り僅かではありますが、大阪・西天満のOギャラリーeyes という画廊で個展を開催しています。(午前11時〜午後7時/土曜は午後5時まで)
今回の展覧会では油彩の作品を大小10点ほどと展示しています。
もし近くにお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。

 ちなみに、展示風景はOギャラリーeyesのHP
 展覧会レビューはカロンズネットという現代美術のwebマガジンに掲載されています。

 最終日の2日(土)は1日画廊にいますので、普段はなかなか入りにくいであろう、画廊という場所ですがお時間許せばどうぞ遠慮なくお越し下さい。 (y.y.)
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by matsuo-art | 2010-10-01 12:36 | 展覧会