<   2010年 01月 ( 5 )   > この月の画像一覧

 

蓮実重彦「ゴダール マネ フーコー 思考と感性をめぐる断片的な考察」

図書館にたまに行くと読みたい本がいっぱい出て来てついたくさん借りてしまい、すべてをしっかりと読み切れずに返してしまうことがままあります。今回はいくつか借りた中で、蓮実重彦「ゴダール マネ フーコー 思考と感性をめぐる断片的な考察」を読み切る事ができました。
f0189227_4314464.jpg

1995年8月、著者がゴダールの強制ともとれる招待によって、彼のスイスの自宅まで新作映画「映画史」を見に行くくだりから始まり、2006年7月のポンピドゥーセンターにおけるゴダールのインスタレーション「ユートピアへの旅」を観るくだりで終るこの本は、それらをきっかけにして1年後の2007年7月に、著者が国際会議の基調講演で「いわゆるトーキーと呼ばれているものはサイレントの一形式にすぎない」という仮説を提示するまでの、その断片的思考が綴られています。

1人の(あるいは複数の)人間の思考の内部に入り込み、その過程でいくつかの映画や絵画や絵画論がゆるやかにつながって行く様子につきあって行くその読後感は、何とも言いがたいものでした。

この本は「映画史」という難解なゴダール作品の部分的な解説書ともなっています。が、どちらかというと、ゴダールの映画を本当の意味で理解するにはたくさんの教養が必要だ、という事実に突き当たるので、諦めに似た気持ちにもなります。だからそれらを知らないものとしてはむしろ、明確な答えのでない探偵小説だと思って読み進むことにしました。

そう、小説を読んだような読後感。漱石の「草枕」にも似ています。

映画、絵画というメディアは、かくも思想家、文化人たちにいろいろと語らせるものなのだ、と、改めて思ったりもします。(n.m.)
[PR]

by matsuo-art | 2010-01-24 22:29 |  

夏目漱石「草枕」と、ポニョ

このブログの昨年11月4日に、夏目漱石の小説「草枕」に出てくるミレイ作「オフィーリア」について書きました。同じく11月17日には宮崎駿監督「崖の上のポニョ」についても書きました(その後、DVDで観ました)が、その2つを結びつける記事を発見しました。
芸術新潮2008年9月号のミレイ展紹介記事の中です。

『「ハウルの動く城」制作後、漱石全集を読み耽けっていた宮崎駿監督は、「草枕」にある「オフィーリア」についての記述に興味を持ち、実物を見てみようと訪英。絵に対面しての感動が、「精度を上げた爛熟から素朴さへ舵を切りたい」との思いをかきたて、CG不使用、手書きオンリーの「崖の上のポニョ」が生まれた。』

さらに、『ポニョの母グランマンマーレが仰向けに海中をすすむ姿も、もちろん、「オフィーリア」に想を得ているのだろう。』とある。

なるほど。(n.m.)
[PR]

by matsuo-art | 2010-01-22 22:10 | その他  

センター試験日に魔除猫と太陽の塔

f0189227_329158.jpg

今日、16日(土)と17日(日)は、センター試験日です。
受験生のみんなも多少緊張しつつこの日迎えていることと思いますが、各自がこれまでに努力してきたことを現場で充分に発揮できるよう、昨年2月にもここで紹介した横尾忠則氏作「魔除猫(まよけねこ)」の画像をアップします。
この魔除猫はシークレットだから縁起もいいぞ!しかも両脇に従えているのは、岡本太郎氏作「太陽の塔」!
しっかりと腰を据えて、試験に挑んで下さい。(n.m.)
[PR]

by matsuo-art | 2010-01-16 04:46 | その他  

加古川 レトロ探索

加古川に住む義弟一家の案内で、加古川レトロ探索に行きました。
というのも最初に加古川イトーヨーカドーで開催されている「ノスタルジーかこがわ展」を見にいったのですが、そこに展示されている大正、昭和の生活スタイルの品々を提供しているお店に行ってみようということになったのです。

行ったのは加古川駅前のじけまち(寺家町)商店街。オート三輪のダイハツ「ミゼット」などを提供していた集合商店ホッターズは、小さなレトロ雑貨店が数店集まった不思議空間です。駄菓子をいくつか買いました。

次に行ったのはレトロ喫茶店モコマコ。小さな空間が昭和40年代頃のグッズで埋まっていて、壁には浅丘めぐみ、アグネスチャン、南沙織などのレコードジャケットや当時の広告ポスター(ケンとメリーのスカイラインやノンスメル!)などがびっしりと貼ってあります。

f0189227_357996.jpg
カウンターの中の若い女性オーナーと、奥に座っていた、どうやらオーナーのお友達らしい数人の若いお客さんまでが昭和40年代から抜け出て来たかのように見えるものだから面白い。でもそう見えるのも、最近の若者ファッションが昔に回帰していたり、昔をうまくアレンジしているからでしょう(’70年代のジーンズもローライズでした)。

絵画制作上の興味から、あべ静江のピンナップを中心に撮ったこの写真は、デジカメでなくケイタイで撮ったせいで店内の雰囲気をさらに怪しく見せていますが、実際はこんなには怪しくありません。
お茶をして、しばしほっこりとしました。

そのモコマコのお向かいにはレトロ古着&雑貨屋an decoがあって、そこで表面の凹凸がはげしいデッドストックのグラスを買いました。須磨に住んでいた頃にセットで買ったけど震災でただひとつになってしまったエンジ色輪っか模様のレトログラスとともに、記念撮影です。
f0189227_43494.jpg

じけまち商店街自体が古い商店街でタイムスリップしたような空間ですが、それを楽しむような若いオーナーの店ができているのは面白いと思いました。

昼ご飯は、加古川名物かつめしを、ロッキーというお店でおいしくいただきました。人気の店らしく、駐車場も満杯で混んでいましたが、家庭的な雰囲気で良かったです。(n.m.)
[PR]

by matsuo-art | 2010-01-10 21:50 | その他  

謹賀新年2010


明けましておめでとうございます。
f0189227_212455.jpg

[PR]

by matsuo-art | 2010-01-01 20:52 | その他