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セザンヌは生きている 芸術新潮1996年1月号

少し前に手に入れた古本、芸術新潮1996年1月号「セザンヌは生きている」です。この年、フランスとアメリカでセザンヌの大回顧展があり、それに合わせた特集号です。ほしいと思った古本があればネットですぐに手に入れる事のできる世の中になりました。
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1年ほど前からセザンヌが気になり始めました。きっかけは生徒にセザンヌを紹介している時にふと、「実はセザンヌのしっかりした画集を持っていないなあ」と気付いたからです。マチスやモネ、ゴッホのまとまった画集は持っているけれど、セザンヌに関しては古い集英社のものとか、図版の少ない一般美術書しか持っていない。高校生の時にセザンヌに感化されてからセザンヌについてはもう知っていると思い込んでいたけれど、実はまだ知らないことがいっぱいあるのかも?と思い至った。早い時期にのめり込んだ分、盲点だったなあと思いました。それ以来、ちょこちょことセザンヌ関連本を手に入れています。
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この特集ではエクス・アン・プロヴァンスに取材して、セザンヌが描き、名作を生み出した彼の故郷の風景を写真に収めています。たとえば1889年の油彩「大きな松の木」とそのモチーフとなった松の木の写真。この油彩の実物は1986年兵庫近代美術館のセザンヌ展で一度観ています。とても魅力的で好きな絵です。その絵とそっくり?!の風景写真に出会ったものですから、このページを開けた時にはちょっと感動しました。

他にも時間や天候で変幻するサント・ヴィクトワール山の様子も載っていて、セザンヌがこの山から霊感を与えられた理由がよく伝わってきます。それに、岩塊とも表現されるこの山の岩肌が、セザンヌ独特のあのさくさくしたタッチにそっくりなことにも気付くのです。
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そういえば少し前のシャープの液晶テレビCMにも、サント・ヴィクトワール山が使われていました。あれも良い映像でした。いつか現地に行ってみたい、と思うようになりました。(n.m.)
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by matsuo-art | 2009-12-29 21:42 |  

黒帯

私事で恐縮ですが、今秋、黒帯を認可されました。合気道初段です。
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私が合気道を始めたのはそんなに昔のことではありません、4年ちょっと前からです。子どもを持つ身でもあり、また教室で生徒さんたちを預かる以上、現実での不測の事態に対して冷静に対処できるような胆力と技術を身につける必要があるな、と思ったことがきっかけです。そのためには武道を習うのがいいのではないかと。

何の武道を習うかはあまり悩みませんでした。私の知り合いで長く合気道をやっている友人がいましたし、また野口三千三やモーシェ・フェルデンクライス、甲野善紀、斎藤孝の著作から日常生活に於ける身体操作法に興味を持っていたところでした。さらには以前からピナ・バウシュ、ウィリアム・フォーサイス、マース・カニンガム、大野一雄、ダムタイプなどのコンテンポラリー・ダンスを観るのが好きで、そうした身体的な興味と武術の修得という実利的なことを一気に満たすものが合気道だったというわけなのです。

合気道は年齢的にいつからでも始められる武道ではあると思いますが、それでもこの動かない身体に合気道の複雑な動きを覚え込ませるために、とにかく可能な限り稽古をしました。ちょっと計算してみると、この4年間ちょっとでざっと800回足らず。2日に1回以上(特にこの1年間は1週間に5日)の回数で稽古をしていたことになります。
実際に始めてみると、身体を動かすこと自体が単純に気持ちいいし(始めの頃は苦しかったですが・・・)、出来なかったことが出来るようになる喜びや、体つきや精神状態まで変わってきたりなど、いろいろな効果があって、傍目からみると単調な型稽古の反復に見えるものが全く飽きるということがありません。

道場の先生の熱心なご指導と良き稽古仲間のお陰もあって、今回黒帯を認可されたわけですが、武道にとって黒帯は目的でも到達点でもありません。これでようやく本格的な稽古に入る準備ができたという目印に過ぎないのです。合気道という奥の深い武道のまだまだとば口に立ったにすぎないのですね。とんでもなく「強い」人たちのごろごろいる世界ですから、そうした人たちときちんと稽古できるようにならねばと心が引き締まります。

ところで、研究室でも2学期が終わり、推薦入試に合格して数名の研究生が巣立って行かれました。大学合格というのは、大学から「これから真剣に美術を勉強するための基礎がある」と認められた、という意味では「黒帯」となったということでしょう。黒帯になっても(そして黒帯であるがゆえに)楽しく厳しい「稽古」は続きます。
自分の望んだ大学で、やりたい勉強を力一杯できるのですから、その喜びを噛みしめて学生生活を有意義に過ごされることを願っています。(Y.O.)
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by matsuo-art | 2009-12-23 14:03 | その他  

ナナトゲコブシガニ

夕食用に買ってきたシャコのパックの中に、小さな生きたカニが入っていました。
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甲殻の直径が10ミリほどの小さなカニ。小さいのにちゃんとはさみがあって、動いているのが不思議です。自然の美しい造形に、思わず見入ってしまいます。
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甲羅に7つのトゲがあります。ナナトゲコブシというこのカニ、成長したら大きくなるのかと思ったら、せいぜい甲殻15ミリくらいにしかならないようです。(n.m)
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by matsuo-art | 2009-12-14 22:47 | 自然  

NHK知る楽「佐藤可士和ー人を動かすデザイン力」

NHK知る楽の木曜日「仕事学のすすめ」では、「人を動かすデザイン力」というタイトルで、アートディレクターの佐藤可士和氏が紹介されています。12月3日から4回にわたって、教育テレビ木曜午後10:25〜10:50の放送です。(第1回目の再放送が、12月10日の午後5:35〜6:00にあります。)

佐藤氏については、いままでにも研究室のビデオで何度か紹介してきました。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン科卒業後、博報堂時代のホンダ・ステップワゴンの広告で注目され、その後のスマップのアートワークやツタヤのマークでは、究極なまでに整理されたかたちとカラーリングでインパクトを与えました。

第1回「整理が生み出すブランド」では、ユニクロでの仕事と、国立新美術館のロゴマークの仕事が紹介されていました。面白かったのは、国立新美術館の仕事が実はコンペだったということ、しかも本来依頼主が注文した内容とは違う文字デザインを提示して採用された、というところです。私は直接依頼されたものだろうとかってに思っていたので、コンペであったというのは意外でした。

佐藤氏の話は、デザインという仕事の幅広さと奥深さを知るにはとてもよいと思うので、デザインの方向を目指している受験生の人にも、是非見てほしいと思います。(n.m.)
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by matsuo-art | 2009-12-08 03:44 | TV