京都市立芸術大学オープンキャンパス 2018

85日(日)に京都市立芸術大学のオープンキャンパスへ行ってきました。昨年はスタッフ2名に行ってもらって私は行かなかったので、2年ぶりです。全体説明会、教員対象説明会、構想設計説明会に参加しました。

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前回はデザイン科の説明会に参加したのですが、各専攻別説明会は同時刻に行われるので、一日中居れば3つの専攻をハシゴできるものの、他にも寄るべき所がたくさんあるので、実際のところ複数専攻の説明会に参加するのはなかなか困難。今年は構想設計に的を絞りましたが、分かりやすい説明で良かったです。


何が一番良かったかと言うと、4人の学生さんが自身の作品や活動をプレゼンしてくれたこと。描画を短編アニメーションに起こした作品やバンド活動している自身のミュージックビデオを作った作品など、映像、音響、PC、インスタレーション等、マルチメディアを使って研究、表現する構想設計の活動を具体的に示してくれました。私がこの大学に在籍してた頃とは随分印象が変わった感じで、時代に合わせて学生さんたちが自由にこの専攻の可能性を広げて行っているように思いました。


説明会が始まる前に学生スタッフさん4人が皆スマホをいじっていたので、保護者受け悪いんじゃないの?と心配しましたが、皆さん、スマホ使ってプレゼンする準備をしてたんですね。邪推して失礼しました。


教員対象説明会では、おもに今年の入試問題を例にとって、アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)がいかに入試問題や採点基準に反映されているかを説明していただきました。特に"自ら課題を見い出し、解決しようとする意欲を持っている学生"を多様な視点から採りたい、という大学側の強い気持ちを感じるお話もあり、いろいろ意見交換も出来て有意義な時間が持てました。


当研究室出身の学生も、オープンキャンパススタッフとして働いていたりライブペインティングをしていたりで、ワークショップのスタッフとして仕事中で話しかけられなかった学生も含め6名に会えましたし、大学会館ホールなどで確認できただけでも5名の作品展示を見ることができました。大学に入ってそれぞれ活動している様子をうかがい知ることが出来てうれしく思いました。また、見学に来ていた3名の塾生にも会えました。(n.m.)


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# by matsuo-art | 2018-08-08 23:26 | その他  

卒業生のお仕事1「あいな里山公園」パンフレット

神戸市北区にある「あいな里山公園」は、都市近郊でありながら田植えなどの農作業、収穫などの里山体験が気軽にできる場所で、里山の自然な風景を残し、樹木、草花、昆虫、鳥など多様な生きものに出会える公園です。その「あいな里山公園」パンフレットのイラストを、当研究室出身の山本佳奈さんが描きました。

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山本佳奈さんは当研究室から京都市立芸術大学へ進学。美術科で彫刻を専攻して動植物の造形美に興味を持ち、花屋で働いたり種苗園で働いたりしましたが、芸大卒業後にもっと専門的な知識を得ようと自然環境系の専門学校に進学しました。そこで出会った人との縁で現在、公益財団法人神戸市公園緑化協会 公園部 あいな里山公園 施設運営担当の技術職員として働いています。パンフレットは山本さんの穏やかな雰囲気が生かされたイラストで、優しい風合いのデザインになっていると思います。

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「あいな里山公園」は、国営明石海峡公園の神戸地区という位置づけになるそうです。『自然と人との共生、人と人との交流』が基本理念の国営明石海峡公園は、明石海峡大橋を中心とした周辺地域の広域レクリエーションに対応するため設置された『淡路地区』(兵庫県淡路市)と『神戸地区』(神戸市)の2地区からなり、平成14年に一部開園した淡路地区は、緑を失った土取り場跡地を花と緑あふれる公園に再生し、現在は年間入園者50万人を超える公園となっているとのこと。


『里地里山文化公園』をコンセプトにする神戸地区「あいな里山公園」は、大都市近郊で気軽に里地里山文化を体験できる公園として、2年前の平成28年5月に第1期開園を迎えました。この夏も「あいな里山の野生どうぶつ展」や、いろいろな里山体験プログラムが企画されているようなので、興味のある方はHPを覗いてみてください。(n.m.)





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# by matsuo-art | 2018-08-03 12:03 | その他  

謹賀新年 2018

明けましておめでとうございます。
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# by matsuo-art | 2018-01-05 20:46 | その他  

姫路市立美術館「リアル(写実)のゆくえ」展

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姫路市立美術館「リアル(写実)のゆくえ」展へ行ってきました(11/5(日)まで)。明治初期(江戸末期)の洋画の導入から今日に至るまでの写実絵画の系譜を紹介した企画ですが、高橋由一や岸田劉生の系譜に重点を置き、黒田清輝による外光派の系譜を意図的に排した展覧会とも言えるでしょう。

私は高校生のときに「日本近代絵画の歩み展」という明治初期から昭和までの洋画、日本画の流れを網羅した展覧会を見に行ったのですが、その時惹き付けられたのが、油彩を日本が導入し始めた黎明期の絵画です。それら暗い色合いの写実に歴史的な重みを感じるとともに、日本の洋画という自我が形成される以前の、無意識の茂みのようなものを感じていたように思います。

今回はその時に見た川村清雄「少女像」や横山松三郎「自画像」も展示してあり、なつかしく思いました。高橋由一の初めて見る作品や、岸田劉生の静物画の良い作品も数点見ることが出来てよかったです(ただし、「冬枯れの道路」と「麗子像(1918年)」の代表作は姫路展不出品)。また、絵を描いていたことを知らなかった伊丹万作の油彩や、その友人でもあった重松鶴之助いう興味深い作家の作品も初めて見ました。少し気になっていた作家の実物を見て、気にする程でもないな、ということも分かりました。

現代の作家では、先にNHK日曜美術館で紹介されていて気になっていた水野 暁「the Voclcanoー大地と距離について/浅間山ー」という作品が、予想通りに大変興味深い作品でした。浅間山を目の前に野外でイーゼルを立て4年掛けて描いたという写実画で、表面を写し取ったという感じではなく、絵画的な質感とうねりを感じる作品です。
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赤レンガの立派な造りの美術館は姫路城を臨む姫路公園敷地内にあり、陸軍の倉庫として建築、敗戦後に市役所として利用したのちに美術館として再生利用されたそうです。いままでにもいくつか観たい展覧会があったにも関わらず行くことが出来ず、今回初めて訪れたように思います。常設展ではマチスの切り絵による「ジャズ」も見ることができましたが、強烈に鮮やかな配色であるにもかかわらず決してエグくならない色彩の使い方は、受験生やデザイナー志望者にも見るべきものがあると思います。(n.m.)
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# by matsuo-art | 2017-11-04 13:11 | 展覧会  

ヨコハマトリエンナーレ2017-島と星座とガラパゴス、その他 その2

その1よりのつづき。
無料の送迎バスで第2会場の赤レンガ倉庫に移動。
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小沢剛の出品作は、「帰って来たシリーズ」の新作「帰って来たK.T.O」。明治の思想家岡倉覚三(天心)のインドでの足取りを追い、帰国後の六角堂での思索に思いを馳せる。インドの看板職人による絵とインドのロックグループが岡倉のことを歌ったミュージック・ビデオの展示。
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中国の作家ドン・ユアンの作品。中国の庶民的な家の内部の調度品、日用品、装飾物、持ち物、食べ物、祭壇などが、几帳面にひとつひとつのパネルに油彩画(アクリル画かも)で精密描写されて、もともとの家を再現するかのように併置、構成されています。(解説によると、これは区画整理のために解体されてしまう予定の作家の祖母の家を再現したものらしい。)そこに込められた意味を度外視しても、変哲もない日用品をひとつひとつ描写し、それを全て積み重ねて提示するというその徹底性が、(執念というよりは)その描写の手並みのクールさも相まってむしろユーモアに転化しているところが面白い、と感じました。
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他にも興味深い作品はありましたが、とりあえずこのくらいで。
展示内容やスタッフの行き届き方はもちろん、会期中に開催されるシンポジウムや関連の企画など(これはパンフなどを見て想像するだけですが)も含め、やはりヨコトリはしっかりした企画の展覧会だな、という印象でした。

その後東京に移動し、上野の東京都美術館で杉戸洋「とんぼとのりしろ」展、
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翌日、埼玉県立近代美術館で遠藤利克「聖性の考古学」展、
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東京・表参道のエスパス・ルイヴィトンでダン・フレイヴィン展、
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乃木坂の国立新美術館でジャコメッティ展などを観ました。ジャコメッティ展では、会場内の一部屋だけ作品を撮影していい場所があって、そこではあの細い人物がさながらスターのように撮影攻めに合っている様子がなんだか笑えました。(そういう私もしっかり写真を撮らせてもらったのですが。)
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東新宿にある合気道本部道場でも朝晩は稽古したので、他にも「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」(東京国立近代美術館)、「『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展」(21_21 DESIGN SIGHT)など観たい展覧会があったのですが、時間的にはこれが限界でした。(Y.O.)
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# by matsuo-art | 2017-09-10 13:59 | 展覧会  

ヨコハマトリエンナーレ2017-島と星座とガラパゴス、その他 その1

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8/29-30の2日間にわたって東京(横浜、埼玉)にいくつかの展覧会を観に行ってきました。

まず最初は、横浜美術館、横浜赤レンガ倉庫などで開催されている「ヨコハマトリエンナーレ2017-島と星座とガラパゴス」です。
思えば、ヨコハマトリエンナーレは、前回、前々回などここ数回連続で観ています。今回は3会場、39組の作家が出品しているとのことです。
事前にコンセプトや出品作家などの知識を持たないまま、全く白紙の状態で何となく観に行ってみた、という感じだったのですが、いくつか面白い作品に出会うことができました。

中国出身の作家アイ・ウェイウェイの作品です。今回の展覧会を象徴するかのように横浜美術館の建物正面に、救命胴衣とゴムボートが多数貼付けられていました。
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イギリス出身の作家ケイティ・パターソンの化石を丸く削ってつなぎ合わせたネックレスです。
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イタリア出身の作家タチアナ・トゥルヴェのインスタレーションです。何色かのシートが重ねられた上に、彩色された段ボール(?)の掘建て小屋のような仮設の居住空間が設置されていますが、ひとつひとつの素材の扱いと、空間を構成する際の手並みに非常にセンスとユーモアを感じて、見飽きませんでした。
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アメリカの作家ロブ・プルイットの、大判のカレンダーの升目にアーティスト、ミュージシャン、文学者などの誕生日と命日、記念日などをイラスト入りで緻密に描き込んだ楽しい作品。
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マレーシアの作家アン・サマットの作品「酋長シリーズ」。ほうき、ねじ、スプーン、毛糸、ジャーレン、蚊取り線香など、日常品ばかりで作り上げた壁掛けの立体作品。これも細部の隅々にまで様々な工夫がされている様子を見るのが楽しく、じっくりと見入ってしまいました。
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デンマーク出身の作家オラファー・エリアソンの作品「Green Light-アーティスティック・ワークショップ」。近年評価が著しい作家ですが、今回の作品は様々な立場の人々がともに学び、ランプを組み立てるという行為を通じて交流するためのワークショップを紹介するもの。提示された作品そのものとともにその思想的な部分も含めて理解しなければならないでしょう。
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その2に続く。(Y.O.)
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# by matsuo-art | 2017-09-10 13:22 | 展覧会  

「抽象の力ー現実展開する、抽象芸術の系譜」展 / 豊田市美術館

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豊田市美術館(愛知県)に「抽象の力ー現実展開する、抽象芸術の系譜」展を観に行きました。
当日はこの展覧会の企画構成者の岡崎乾二郎氏による講演もあり、そのいつもながらの対象への多面的な捉え方と補助線の引き方のオリジナリティー、そして歴史の細部への目配りのおかげで、このユニークな展覧会への理解を深めることができました。

この展覧会は、豊田市美術館のコレクションを中心に一部外部からの作品を加えて構成し、20世紀はじめから戦後までの、今まで通説とされてきた抽象芸術の系譜を組み替えようとするラディカルな試みです。ただ、展示された作品を一瞥しただけではこの展覧会の意図を理解することは難しいと思います。そのため、カタログに岡崎氏による長い論考が載っています。(カタログに記載の論考は展覧会専用のウェブサイト上でも読むことができます。)その内容は一度に咀嚼できない大きさと多面性を持ちますが、私なりに非常に強引にその要点を挙げれば、

1)キュビスムが抽象芸術の起源とは必ずしも言えず、抽象はむしろ象徴主義や神秘主義、あるいは数学など自然科学の影響下に誕生したこと
2)また抽象芸術誕生の前段階としては、フレーベルらによる幼児教育と彼らによって考案された教育玩具の存在があったこと
3)一般にヨーロッパの芸術運動の模倣あるいは亜流と見なされてきた日本の前衛芸術の運動を、世界史的にとらえ直すことによってその同時代性、先見性を明らかにすること

などが言えると思います。
他にも、ダダイズム、手工芸、女性芸術家、ヨーロッパの中心ではなく”周縁”が出自の芸術家の存在などに注目することによって、現実と直に関わる方法としての抽象、そしてそれが現在も有効であることを明らかにしようとしているのではないかと思います。

講演で岡崎氏は、いろいろな制約があって氏が重要だと思う芸術家の何人かの作品が展示できなかったこと(その中には抽象絵画の”本当の”創始者といえるスウェーデンの画家 ヒルマ・アフ・クリント も含まれていたとのこと)、また演劇や映画などのジャンルを十分にカバーできなかったことを言っていましたが、展覧会の中で網羅できなかった部分の論考は近日中にウェブ上で完全版として公開されるとのことでした。

展示作品の中でとりわけ個人的に観られて良かったと思ったのは、元・「具体」の画家である田中敦子さんの非常に大きな作品です。一番最初の部屋に象徴的に展示されており、しばらくの間近くに寄ったり離れたりしながらじっくりと観ることができて良かったと思いました。
(田中敦子さんの作品は、現在、兵庫県立美術館の常設展示室におけるテーマ展示 "Out of Real"でも、初期のドローイングを含め何点か観ることができます。)(Y.O.)

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# by matsuo-art | 2017-05-15 16:12 | 展覧会