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2008年 10月 30日 ( 2 )

 

大阪教育大学 芸術専攻 美術コース2回生 有志展

大阪教育大学2回生のYさんから、絵画・立体作品の学内展の連絡をいただきました。教養学科芸術専攻美術コース有志による展示で、Yさんは企画代表をしています。

日時:2008年10月30日(木)〜11月5日(水)8:45〜17:45
   (10月31日(金),11月2日(日)は休館日)
場所:大阪教育大学柏原キャンパス附属図書館地下ラウンジ
入場料:無料

『私たち教養学科芸術専攻美術コース2回生有志は、有志個人の絵画・立体作品の展示を致します。作品を通じて鑑賞する人々とつながりを持ち、自分の思いを伝えられるような展示を目指します。また、展示開催期間のうち11月1日(土)は大学の神霜祭の期間中でもあり、1人でも多くの方々にご覧になっていただければと思っております。堅苦しく考えず、ぜひ気軽にお越し下さい。』


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by matsuo-art | 2008-10-30 21:16 | 展覧会  

宗達の「松島図屏風」

東京国立博物館では11月16日まで「大琳派展」を開催しています。それに合わせて、もう数週間前の号になってしまいましたが、雑誌ブルータスで琳派特集(649号、琳派って誰?)がありました。一般的に琳派と言えば尾形光琳ですが、橋本治氏も語っている通り、作品の質や達成した内容を見て、一番重要なのは俵屋宗達です。宗達には学生の頃から感化されてきましたが、今回この雑誌で2つのショックを受けました。

1つは、京都の古美術店で現在も宗達の水墨掛け軸が売られているということ。お金さえあれば(!)今でも買うことができる、ということと、まだ見たことがない掛け軸がどこかに隠れている可能性もあるのか、ということです。

もう1つはワシントン・フリア美術館の「松島図」と「雲龍図」は門外不出で、決して日本に来ることはない、ということです。雲龍図については昔はピンと来なかったのだけれど、今は洗練された表現と墨の諧調に魅力を感じ、実物を見たいと思っていました。そのためには現地に行くしかない訳です。

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それと今回改めて、見てみたい、と思ったのは松島図です。この絵はここにも書かれているように、図版を見てるだけではあまり良いように見えない。私もいままでさして興味を持ってこなかったのです。

松島図には、左隻左下に妙なかたちをした輪っか(州浜or雲?)が銀で描かれていて、本来明るい色調であったものが黒く変色しています。改めてそこが銀色だったと想像した時に、左隻では右上の松の群れだけが濃く浮き立ち、その下の波間の空間的広がりを見せる宗達らしい構図であることが見えてきました。屏風全体でも右隻右端の岩から左の岩、左隻上方の松へとゆるやかなカーブで視線が上方へ動くかっこ良い構図なのです。

現在は酸化した輪っかのせいで動きのない収まった構図になってしまい、硬い絵に見えます。銀色だと想像すると、明るく軽快な作品に変貌します。

ところで今回わざわざフリア美術館まで取材に行ったブルータス編集部ですが、せっかくの松島図の写真掲載量が少なくてもったいない。26、27ページの撮影現場風景、こういうのは作品のリアリティを感じるのに良い写真なのだけれど、作品の上に文字がかぶってしまっています。どこかでもう一度ちゃんと掲載してくれないでしょうか。(n.m.)

by matsuo-art | 2008-10-30 02:50 | 美術