人気ブログランキング |

山本六郎展

f0189227_16371754.jpg

わたしの水墨画の恩師である山本六郎先生の展覧会を紹介いたします。
師は大分県出身の日本画家・書家で、京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)日本画科を卒業後、長年にわたり京都を中心に制作・作品発表をされ、ちょうど一年半前に逝去されました。
今回の展示が没後初めての遺作展となります。関わりの深かった京芸の卒業生、ご遺族とともに、今回の展覧会を企画しました。
水墨画を中心に、着彩画、書の作品を展示。作品形態は掛軸中心に、折本、巻子、屏風などを出品しています。著作物、画集も交えて100点あまりを展示する見応えのある展覧会となっています。

若い頃は日本画を多く制作されていたようですが、わたしが出会った頃は水墨画を中心に制作されていました。少し以前までは京都市立芸大には書道の実技の講座があり、受講をきっかけにして師の勤められる生涯学習講座のアシスタントを始めることになり、そのまま亡くなる直前までお手伝いを続けていました。
作品に対する真摯な姿勢、美術に対する愛情、美術を教え伝えることへの意欲、日本・中国の絵画史、書道史への広く深い知識、ご自身が作られる少しユーモアな気風のある漢詩など、たくさんの情熱を懐に携えて、ただ静かに筆を動かす、そういう印象の方でした。筆を強くにぎりしめるでもなくふわっと軽く持ったその筆先から、想像もできないような引き締まった線が生まれてくる様子を、絵と対峙しながら思い出します。
ぜひ多くの方に、ご覧いただきたいと思います。

師の作品は今回展示されたもの以外にも、表装済みのものが数十点、それに加え描かれた時の状態のままのものがおそらく数百点か千点近くの絵が残されています。いつかそれらに光を当てる機会が訪れることを祈りながら、今回の展示を紹介させていただきます。 (y.m)

■『山本六郎展』
■2014年5月27日(火)〜6月1日(日) 10:00〜18:00(最終日は17:00まで)
■池坊短期大学洗心館1Fアートフォーラム
〒600-8491
京都市下京区四条室町鶏鉾町
TEL 075-351-8585
地下鉄烏丸線「四条駅」、阪急京都線「烏丸駅」(26番出口)から徒歩2分
市バス「四条烏丸」下車徒歩2分

by matsuo-art | 2014-05-28 16:40 | 展覧会  

<< サッカー ブラジルW杯 開幕直前 「FUTURE BEAUTY日... >>