デザイン事務所 ツムラグラフィーク(Tsumura grafik)
少し前のことになりますが、大阪の画廊回りに行った折にツムラグラフィーク(Tsumura grafik) に寄ってきたので紹介します。ツムラグラフィークはデザイナー津村正二氏の事務所です。当研究室の年間パンフレットは創設以来ずっとツムラグラフィークにお願いしています。現在の場所に引っ越してから初めて寄らせてもらいましたが、靭公園に隣接したビルの4階にあって、窓から公園に茂る緑が見下ろせる気持ちの良いところでした。一口にビジュアルデザインと言っても様々な仕事があるわけですが、津村氏は美術関係の図録やポスターを多く手がけています。
これはその一つ、2007年に京都国立美術館で開催された狩野永徳展の図録。永徳の今に残る作品を網羅した充実の展覧会でしたが、それをまとめた貴重で分厚い一冊です。
こちらの美術家の松井智恵さんと評論家の中村敬治さんによる美しい本(DVD付)も、津村氏のデザインです。
たくさん手がけた展覧会のポスター、その一部も見せてもらいました。当研究室の教室にもいつも開催中の展覧会チラシが置いてありますが、かつて置いてあったあのチラシやこのチラシも実は津村氏がデザインしていた、と知りました。
こちらも津村氏のデザイン。相国寺承天閣美術館で開催中の浮世絵展です。
他にも津村氏は関西の情報誌「ミーツ・リージョナル(Meets Regional)」の表紙とレイアウト(一部)も手がけています。「ずっとやっていますよ」と聞いたので家にある古いMeetsを探し出してみてみたら、確かにデザイン津村正二、と書いてあります。
こちらは今、書店で並んでいる津村氏アートディレクションのMeets別冊「神戸本」です(三宮地下の本屋で買ったら表紙と同じイラストのトートバックがもらえた)。
私も知らない津村氏デザインのものが、他にもいろいろありそうです。(n.m.)
by matsuo-art | 2011-08-04 23:07 | デザイン