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京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA「総合基礎実技展  ~とらえる~」

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで開催中の「総合基礎実技展  ~とらえる~」へ行ってきました。
「総合基礎」は京都市立芸術大学美術学部に入学した新入生全員が行う4ヶ月間の実技カリキュラムで、この大学を特徴付けている授業でもあります。デザイン、美術、工芸の各専攻の枠を取り払った課題に、時にはチームを組みながら取り組みます。”創造の世界で広い視野と柔軟で強靱な展開力をもって臨むための基礎教育” と位置づけたこの実習を通過してから、京芸では各専攻に分かれていくのです。
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ギャラリー1階には第1~4課題からの選抜作品を、2階ギャラリーには第5課題「歩く作法」についての1回生全員136名の作品が展示してありました。
選抜作品には当研究室からこの間入学したばかりの学生の作品もいくつか選ばれていて、それらを見ていると、この間まで受験生だったのになあ、と妙な感慨にもひたります。

課題の内容が面白く、ペンによる実物大(と思われる)の樹木のドローイング、立版古(たてばんこ)、チリモンのドローイング、グループ制作による巨大なオブジェや装置など、やる側にも見る側にもアピールできる内容です。地域をフィールドワークして協同制作した2階の作品は、ギャラリーでの展示をはじめから設定されているという、うらやましい条件です。翻って私が1回生だった時の総合基礎は受験の延長みたいな課題で面白みがなかったことを記憶していますが、それでも最後にグループ制作と発表(学内でのコンクール形式)がやはりあって、そこは充実した内容でした。我々の頃は前期の最後に発表があったので夏休み中にも制作をしていました。8mm映画を作ったグループもあれば、空間体験型オブジェを作ったグループもありました。1位になったグループの発表は、野外に3、4段の高い足場を組み、光と音のショーを夜空の下に演出するという壮大なものでした。その時に巨大なPAシステムを調達してきた同級生は、今ではダムタイプの舞台装置や音響の演出を担っています。

こうして授業の成果を外部に公開していくことは授業を受ける学生にとってはもちろん、教育内容の鮮度を保ちレベルを上げていくという意味で、教える側にも有意義なことだと感じました。(n.m.)

 ■2011年度  京都市立芸術大学  総合基礎実技展  ~とらえる~
 会期:2011年7月14日(水)~8月7日(日) 月曜休館
 開館時間:11:00~19:00(入館は18:45まで)
 会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA1、@KCUA2(アクア1、アクア2)
 住所:京都市中京区堀川御池北東角(京都市立京都堀川音楽高等学校移転地内)

by matsuo-art | 2011-08-01 12:56 | 展覧会  

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