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天保山IMAXシアター『ハッブル宇宙望遠鏡』

日曜日に天保山IMAXシアター『HUBBLE 3D −ハッブル宇宙望遠鏡−』を観てきました。
ハッブル宇宙望遠鏡とは、NASAが打ち上げた地上約600km上空の軌道上を周回する巨大な望遠鏡。「宇宙の天文台」ハッブルがとらえた高精度の映像は、いままでにない鮮明さと色彩の、驚異的な美しさです。宇宙飛行士自身が撮影した2009年5月の修理の様子と、ハッブルの画像を元に作られたオリオン星雲デジタル・モデルの立体映像を中心とした43分の映像です。
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私がハッブルについて知ったのは、今年4月放送のNHKドキュメンタリーを観てです。ハップルが撮った銀河系内の星の誕生や死滅の姿、何億光年彼方の無数の銀河の様子に驚き、宇宙が描いた自然の光景に絵描きとしてもショックを受け、それが3Dで観られると知って「これは行かなくては!」と思い、やっと行って来た次第です。
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3Dスペースシャトル発射シーンは炎と噴煙が眼前に迫り、実際の発射時の猛烈なエネルギーを感じることができます。「鍋つかみの手袋で脳外科手術をするような」と表現される宇宙遊泳での極限の作業が、リアルな3Dで目の前で展開します。そして1500光年離れたオリオン星雲への旅。1500年の過去へ遡る宇宙への旅というあり得ない世界、しかし想像の産物ではなく、実際に存在しただろう世界が眼前に広がるのです。さらに無数の銀河がクモの巣のようにからんで存在する宇宙の様子は、宗教的な体験でさえあります。

10月31日までのこの映画、とにかくお薦めです。しかし、この天保山サントリーミュージアムに併設されたIMAXシアターは、ミュージアム閉館に伴い今年12月いっぱいで閉鎖されてしまうのです。高20m×幅28mの日本唯一のIMAXフルサイズスクリーン上映館が、この3D元年とも言える年に消えてしまうなんて、なんともったいない。なんとかIMAXシアターだけでも残せないかと思います。浅草キッドの水道橋博士がブログに書いたこともあってネット上でも閉館を惜しむ声が上がっていて、私が観に行った日も、わざわざ東京方面から見に来ていた人も、ちらほらおられたようです。

ところで、同時上映されている「ゴッホ:天才の絵筆」も観てきましたが、こちらは少々期待はずれのものでした。巨大スクリーンに映し出されるゴッホの絵のアップは確かにきれいですが、職業柄、実物や図版の絵画をアップで観る事は日頃からしているので新鮮ではありませんでしたし、学術的に何か新しい内容を含んでいるのかと言えばそういうわけでもなく、かといって一般的なゴッホ像を伝えるにしても短すぎる。それにハップル3Dのあとでは・・・。オランダのゴッホ美術館地下でゴッホの手紙を研究する学芸員のお姉さんは、女優さんかと見まがうほどの美しい人でフォトジェニックではありましたが、内容がこれでは意味がない。亡きゴッホがナレーションをする設定もどうかなあ?こちらはあまりお薦めしません。(n.m.)

by matsuo-art | 2010-10-13 14:23 | 映画  

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