キャノン総合デザインセンターのIさん

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今日は研究室の卒業生、Iさんが立ち寄ってくれました。彼女は京都市立芸術大学のプロダクトデザインを卒業してキャノンに入社、本社総合デザインセンターでカメラ部門のデザインに携わっていいます。就職活動時のことや近況など、話を聴かせてもらいました。

デザイン科学生の就活は、私が学生だった時代でも4回生前の春休みに企業研修へ行くなどして、3回生の終わりにはすでに始まっているという感じでした。Iさんが内定をもらったのは4回生の5月初旬頃と言っていましたが、それまでにすでに数社から不採用となっていたそうですから、就活も根気が必要です。

京都芸大のデザイン科は、入学して半年が総合基礎、デザイン基礎が1年間、2回生後期の制作展を経てプロダクト、環境、ビジュアルの専門に分かれるのは実質3回生からと、入学時から専門に分かれている他の芸大に比べるとかなり出遅れてしまいます。例えばプロダクトデザインで入学し、1回生からいきなり上回生とチームを組んで実際的なデザインを学ぶ金沢美術工芸大と比べれば、その差は歴然です。

ただ、それでもこのような大手企業から求人が来るのは、他の国公立大や難関私立大同様、京芸の利点です。必要な実技能力の基本は大学入学時にすでに付いていますし、専門以外のことをやっていることで培われる新鮮な発想とか、企業にとっても何か求める能力が京芸生にもあるのでしょう。

しかし、実際に就職できるかどうかは本人次第、Iさんは難しい就職試験を段階を踏んで最後の実技試験まで行き(新しいプリンターのデザインという課題だったそうです)、見事合格したわけです。

もともと高校時代から写真に興味を持っていて、自分で撮った写真をホームページに載せていたIさん、最終的にそうした経験がカメラ部門のデザイナーとしての採用につながったということです。6月25日の教室通信にも書きましたが、やはり、いろいろ興味を持って行動していると、将来の糧になりますね。

ただ、Iさんが愛用していたカメラはキャノンではなくニコンだったので採用試験の面接でもそのことを正直に述べたそうです。問題なく採用されてますから企業にとってそんなことは関係ないのでしょうが、今日もIさん愛用のニコン一眼レフ銀塩カメラで我々の記念写真を撮ってくれました。

Iさんが京芸に入学した年は他にも3名、この研究室から京芸デザイン科へ合格しましたが、それぞれ任天堂、アシックス、コイズミ照明に就職、元気にがんばっているようです。

ところで冒頭の写真は私が愛用しているキャノンのデジカメIXY Digital 10です。少し前の機種ですが、曲線を使ったデザインの多いデジカメの中、シンプルな矩形にまとめられたデザインが気に入っていて、Iさんに見せると、「これ、いいですよね、」と好きなデザインだと言ってくれました。(n.m.)

by matsuo-art | 2010-08-14 23:37 | デザイン  

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