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没後400年 長谷川等伯展、近づく。

今日の日曜美術館(NHK教育)は長谷川等伯の特集でした。来週日曜日の8時から再放送があるはずですから、観なかった人は是非観て下さい。
現在、東京国立博物館で没後400年特別展「長谷川等伯」を開催していて、4月10日からは、いよいよ京都国立博物館で開催されます(5月9日まで)。会期がたった一ヶ月しかなく、春の観光シーズン真っただ中ということで、大混雑必至の展覧会です。それを思うと若干憂鬱ですが、等伯の名作が一堂に会するまたとない機会ですから、逃すわけにはいきません。

今日の番組ではここで少し紹介した現代美術家の杉本博司氏も登場して”松林図屏風”の魅力を語っていました。私が”松林図”の実物を見たのはいつの頃だったでしょうか。言われているようにこの作品では、中心のない大きな余白と薄墨による霞がかった松の表現による、静かで繊細な印象が画面を支配していますが、黒々と激しく描いた松の部分には本当にしっかりと墨がのっていて、実物を見ると、その表現の振幅の大きさにも打たれるのです。
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この絵の”余白”が注目されるのは当然なのですが、しかしその余白を生かしているのは”描かれた松”なのであって、やはりその形態、あり方が、自然の生き物のように充足していて、私には目の前に物質として松が存在しているかのように思えました。例えて言えば、松の彫刻が目の前にあるかのように感じたのを覚えています。

間違いなく日本を代表する美術作品だと思いますが、まだ1度しか見た事がないので、もう一度、さらに何度か見て、自分で確かめていきたい作品です。

雑誌の芸術新潮も、今月号は等伯の特集です。(n.m.)

by matsuo-art | 2010-03-07 22:59 | 展覧会  

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