人気ブログランキング |

セザンヌは生きている 芸術新潮1996年1月号

少し前に手に入れた古本、芸術新潮1996年1月号「セザンヌは生きている」です。この年、フランスとアメリカでセザンヌの大回顧展があり、それに合わせた特集号です。ほしいと思った古本があればネットですぐに手に入れる事のできる世の中になりました。
f0189227_21463393.jpg

1年ほど前からセザンヌが気になり始めました。きっかけは生徒にセザンヌを紹介している時にふと、「実はセザンヌのしっかりした画集を持っていないなあ」と気付いたからです。マチスやモネ、ゴッホのまとまった画集は持っているけれど、セザンヌに関しては古い集英社のものとか、図版の少ない一般美術書しか持っていない。高校生の時にセザンヌに感化されてからセザンヌについてはもう知っていると思い込んでいたけれど、実はまだ知らないことがいっぱいあるのかも?と思い至った。早い時期にのめり込んだ分、盲点だったなあと思いました。それ以来、ちょこちょことセザンヌ関連本を手に入れています。
f0189227_2146585.jpg

この特集ではエクス・アン・プロヴァンスに取材して、セザンヌが描き、名作を生み出した彼の故郷の風景を写真に収めています。たとえば1889年の油彩「大きな松の木」とそのモチーフとなった松の木の写真。この油彩の実物は1986年兵庫近代美術館のセザンヌ展で一度観ています。とても魅力的で好きな絵です。その絵とそっくり?!の風景写真に出会ったものですから、このページを開けた時にはちょっと感動しました。

他にも時間や天候で変幻するサント・ヴィクトワール山の様子も載っていて、セザンヌがこの山から霊感を与えられた理由がよく伝わってきます。それに、岩塊とも表現されるこの山の岩肌が、セザンヌ独特のあのさくさくしたタッチにそっくりなことにも気付くのです。
f0189227_21474237.jpg

そういえば少し前のシャープの液晶テレビCMにも、サント・ヴィクトワール山が使われていました。あれも良い映像でした。いつか現地に行ってみたい、と思うようになりました。(n.m.)

by matsuo-art | 2009-12-29 21:42 |  

<< 謹賀新年2010 黒帯 >>