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オレンジストリート(立花通り)のゲイトリニューアル

以前このブログで紹介した大阪堀江、オレンジストリート(立花通り)のゲイトリニューアルが着工しています。
このゲイトは研究室出身で大阪教育大学 教養学科 美術コース4回生の寅屋美萌沙さんがデザインしたもの。堀江立花通ユニオン主宰のゲイトデザインコンペで金賞に輝きました。
看板部分がほぼ完成して、あとは脚の部分の塗装のみ。6月初頭に完成予定なのだそうです。

寅屋さんの友人が写してくれた写真です。

オレンジストリート(立花通り)は、アメリカ村三角公園より一本南の筋を西へ徒歩3分、四ツ橋筋の西側になります。家具屋筋として幕末のころから存在した「家具のまち」でもありますが、今はカフェやブティック、雑貨、インポート家具、インテリアショップなど、おしゃれな店舗が通りの両側に並ぶ、大阪の「おしゃれ」を代表するストリートです。
今度、ミナミに行ったときは立ち寄ってみようと思います。
(n.m.)

# by matsuo-art | 2012-05-20 23:52 | デザイン 

河内長野・天野山金剛寺/日月山水図屏風


今日は大阪・河内長野の天野山金剛寺に行ってきました。

天野山金剛寺にはとても好きな「日月山水図屏風」という絵があり、年に2回(5/5と11/3)のみ一般公開されています。この日だけは座敷におかれて、ガラス越しでない状態でかなり間近にじっくりと観ることができます。
この事は以前から知っていたものの都合で今まで行けず延び延びになっていました。今年こそは是非行きたいとこの機会を楽しみにしていたのです。

天野山金剛寺は河内長野の山中にある1000年以上の歴史を誇る真言密教のお寺で、女人高野としても知られているとの事です。現在は本堂が300年ぶりの大修理の最中との事で、すっぽりと覆われていて拝観できませんが、多宝塔など堂々とした造りで見事なものだと思いました。


宝物殿に入り、回廊を回って「日月山水図屏風」のおかれている建物に向かう途中、大変素晴らしいお庭を楽しむことができます。



さて、お目当ての「日月山水図屏風」です。この屏風は以前に博物館でガラス越しに観たことがあります。今回は間近にこころゆくまで堪能させていただきましたが、大変ユニークな絵だと改めて思いました。
16世紀後半(室町時代)の土佐派の画工の作とされていますが、同時代の作品でこのようなスタイルの絵は他に見たことがありません。むしろ後の宗達(桃山時代)を彷彿とさせるような絵面(えづら)で、宗達の俵屋工房の作だと言われても信じます。この絵が京都から離れた山の中にあり仏具であった事を思えば、宗達がこれを観たことはあまり考えられませんが、後に宗達が復興させる平安時代の「やまと絵」の伝統は、実は水面下では脈々と連続性を持っていたと考えた方がいいのかもしれません。

それにしても観れば観るほど「へんてこりんな(良い意味で)」絵です。セロニアス・モンクみたいです。
六曲一双の画面の中に春夏秋冬の山々を表現しているのですが、既成の型にはまって描いているという感じが全くなく、良く言えば自由奔放、悪く言えば思いつくままに描いているという印象です。絵面的には非常に折衷的です。しかし、だからといって散漫な表現になっていないのは、山々、波、松の木、雲の形などのうねうねとした柔らかい曲線的な形態感の生み出すリズムが、画面上に生気を持ってみなぎっているからでしょう。(色数がかなり限定されていることも画面のまとまりを与えていますが、こちらは剥落や変色も考えられます。)
こんもりと盛り上がった山の端、左はしの滝のある岩場の部分、波の中の岩の形、松の幹の曲線など、墨色で引き締まった部分が全体のリズム感を強調してもいます。
細部を丁寧に観ていると、全体的にヘタウマ風の線の引き方や色の塗り方だし、左の浜に生えてる松の形など「ありえない」って感じで絡んでいるところもあるし、なんで山からチョロチョロと木が出ているところと出てないところがあるんだ?などなど突っ込みどころ満載の絵でもあるのですが、それが逆にこちらの想像力を刺激してきて楽しいのです。
大向こうを唸らせるような絢爛豪華さや取り付く島のないような完璧な技巧を誇るのではなく、むしろ全体的に何とも素朴で大らかな味わいがあり、手作りのじんわりとした魅力があります。そして何より、現実にある風景をモデルにしながらこの世のものでないような神秘性をたたえています。李朝の民画や中世イタリアのシエナ派の絵画にも通じるようなこのような感じが最も僕が魅力を感じるところなのだと思いました。
やっぱり生(ガラス越しじゃない状態でみること)は作者の息づかいや絵の持つ物質感がリアルに感じられるのでいいですね。ああ、楽しかったなあ。

新緑の季節でもあり、天気もよくて、清々しい気持ちで絵もお寺も楽しむことができました。(Y.O.)

# by matsuo-art | 2012-05-05 22:56 | 美術 

ART KYOTO 2012

27日(金)から3日間、京都でアートフェアが開催されています。

『ART KYOTO 2012』
2012年4月27日(金)、4月28日(土)、4月29日(日)
【 メ イ ン 会 場 | 国 立 京 都 国 際 会 館 】
〒606-0001 京都市左京区宝ヶ池 (正式住所:〒606-0001 京都市左京区岩倉大鷺町422番地)
TEL. 075-705-1234 / FAX. 075-705-1100

【 サ ブ 会 場 | ホ テ ル モ ン ト レ 京 都 】
〒604-8161 京都市中京区烏丸通三条下ル饅頭屋町604
TEL. 075-251-7111
時間:27日(金)11:00~19:00、28日(土)11:00~20:00、29日(日)11:00~18:00(ホテルモントレ京都は19:00まで)

入場料:1,500円(両会場入場可能な3日間通し券)

私の作品も、国立京都国際会館/ギャラリー16のブースで展示させてもらっています。(n.m.)

# by matsuo-art | 2012-04-27 22:05 | 展覧会 

松尾直樹展 赤いネズミ、他 galere16 会場風景

現在開催中の個展会場風景です。
メイン会場には新作4点と、2007年に鹿児島市立美術館で発表した作品1点と、計5点展示しています。2009年に80年代の作品による個展をしましたが、新作の個展としては15年ぶり、新作発表としても5年ぶりの展覧会です。




隣の小さいスペース(アペルト)では、小品を数点展示しています。こちらは昔に描いた作品などになりますが、「赤いネズミのための習作」は、今回、大作を制作するために描いたものです。

14日の土曜日、6時まで開催しています。時間がありましたら是非ご来場ください。
会場のギャラリー16は、京都市営地下鉄東西線の東山駅、1番出口を出て北に1分です。(n.m.)

# by matsuo-art | 2012-04-12 22:47 | 展覧会 

ペインタリネス 2012/ギャラリー白・大阪


現在、京都でM先生の個展が開催中ですが、明日からは僕が参加するグループ展も大阪(西天満)にあるギャラリー白という画廊で開催されます。
関西に在住で比較的近い年代の、絵画に取り組む作家の展覧会です。
僕は120号(?)くらいの油彩を1点、額に入った小さなドローイングを3点展示しています。(上の写真の作品は展示していません。)
仕事の都合などであまり在廊できませんが、火、木、金のお昼頃にはちょこっとだけ会場にいると思います。
近くまでお越しの際は是非お立ち寄りください。(Y.O.)

Painterliness 2012
石川裕敏 小田中康浩 善住芳枝 田中美和 中島一平 渡辺信明
2012年4月9日(月)ー4月21日(土)
11:00−19:00 (土曜日は17:00まで)
日曜日休廊
ギャラリー白・ギャラリー白3
大阪市北区西天満4−3−3 星光ビル2F 3F
06-6363-0493

# by matsuo-art | 2012-04-08 10:41 | 展覧会 

「松 尾 直 樹 展 −赤いネズミ、他− 」galerie 16


「松 尾 直 樹 展 −赤いネズミ、他− 」
  2012年4月3日( 火)~4月14日(土)
  12:00~19:00(日曜・最終日~18:00)月曜・休
  galerie 16(ギャラリー16)
  〒605-0021
  京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3F
  TEL:075-751-9238

# by matsuo-art | 2012-03-31 22:52 | 展覧会 

pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち


ヴィム・ヴェンダース監督が、ピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団が作り上げた舞台のいくつかを3Dで撮影した映画「pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」を観に行ってきました。

今日が京都駅前のシネコン「T-JOY」での上映の最終日だったので慌てて行ってきました。この映画の事は昨年から知っていて、既に大分前にサントラ盤まで買って勝手に盛り上がっていたのですが、いざロードショーが封切りされると忙しい時期に重なってしまって中々映画館まで出向こうという気にならず、とうとう最終日になってしまったという訳でした。

この映画はシンプルに説明するなら、ピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団のレパートリーの中から「春の祭典」、「カフェ・ミュラー」、「コンタクトホーフ」、「フルムーン」という4つの作品を選んで3Dで撮影し、編集したものです。その合間にダンサーたちがピナの思い出を語るシーンがあったり、ヴッパタール市内でダンサーたちがソロやデュオで踊る美しいシーンなどが挟み込まれています。

まずはじめの「春の祭典」の群舞のシーンで、もうやられてしまいました。「これはヤバい!」という感じです。映像が高解像度でやたらクリアな上に3Dの効果もあって、ダンサーたちの肉体の物質的な迫力や息づかい、細かい表情まで生き生きと見えてきます。これまで僕が3回ほど経験した実際の彼ら/彼女らの舞台ももちろん生だから迫力があったのですが、映像ではダンサーにかなり寄ったり、ローアングルから撮影したり、と生の舞台とはまた違った(増幅された)迫力を感じます。撮影にあたってあらゆる角度から撮影する作品のことを検討したに違いないヴェンダース監督の緻密さやセンスがそうした効果を生み出しているものとも思いました。

僕は3Dの映画というは初めてだったのですが、中々不思議なものですね。「アバターならともかく、こういうドキュメンタリー映画で3Dというのは効果あるのかな?」と観るまでは懐疑的だったのですが、「舞台」という現実と虚構の中間的な空間を表現する上で、非常に高い効果があるなと感じました。
ダンサーの身体が立体的に感じられるというばかりではなく、うまく言えませんが、例えば前景で踊るダンサーが空間にきちんと定位されておらず、なにかその存在が宙づりになったような不思議な感覚を映画中に何度も感じました。そうした3D空間の持つ幻想性と、「ピナの不在」がもたらす寂寥感が結びつき、幽玄とも言えるような感覚が映画を支配しているように僕には感じられました。

芸術を志す、あるいは愛好する全ての人々に全面的にお勧めしたい作品です。3/26日現在、近畿エリアでは大阪で上映中のようです。まだ観ていない方は劇場へ急ぎましょう。(Y.O.)

# by matsuo-art | 2012-03-23 22:07 | 映画 

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